1．前世因縁交信

私たちの人生は、過去から現在、そして未来へと続く長い旅路です。幾度となく肉体が生まれ変わろうとも、魂は一つであり、それこそが我なのです。長い旅路を繰り返す中で魂は様々な時代に生まれ、苦しみ、傷つき、学び成長を繰り返しています。そんな長い旅路の途中で理不尽なことや不本意な経験をし、解消されぬまま死を迎えつことも少なくありません。そうした時に概の魂は浄化されながら陽の世界へ上がっていくのですが、時として苦しい想いを残したまま生まれ変わることがあります。
その想いは今世に生まれた我々には到底知り得るものではなく、ひたすらに魂が奥の方で抱えているものとなります。しかしこの過去世で解消しきれなかった想いがそのまま残ってしまうことで、今世に多かれ少なかれ影響を与えるのです。

因縁霊とは、ご先祖の因縁や過去世からの因縁といったもののことで、善い行いのものもあれば悪しきものもあります。過去世においてなんらかの想いや願い、無念等が昇華されずに魂の中に残ってしまうと、肉体を変えて生まれ変わろうとも引きずってしまいます。因縁は決して怯えるものでも怖がるものでもありません。果たせなかった想いがただただ魂の中に残ってしまっただけなのです。因縁たちはいつかこの果たせなかった想いが叶うことを願い、その時をひたすら待っています。魂は時代が変わってもそのままの状態なので、時として時代錯誤を起こすこともしばしば。そんな過去から刹那に残っている因縁たちの想いを聞き、どうしたら肉体の体を持て生まれてくることが出来るのかを伝えることが必要となります。そうすることで因縁たちは理解をし、生まれ変わる為に光の世界へと上がっていくことが出来るのです。